正露丸は日露戦争のために作られた

兵糧丸みたいなもの?
結論から言うと、違います。
兵糧丸を簡単に説明すると、むかしの携帯食料です。つまり”食べ物”です。
しかし兵糧丸のようなものでないなら、なぜ戦場に持ち込んだのでしょうか?
正露丸が戦場で必要な理由
正露丸は戦時中の飲み水が劣悪な状況下で水を飲んでも腹痛を起こさないために作られたそうです。
戦場では、そのちょっとしたアクシデントでさえ兵士の命にかかわります。
兵士の命を守るために作られた薬ともいえるかもしれません。
感想は人それぞれ
これは私の思うことなのですが、もちろん薬としては良いものだと思います。
ですが下のTipsにも記載している通り、名前の由来は決して印象の良いものではありません。
ラッパのマークに関しても、褒められたものではないでしょう。
もちろん日本とロシアは2019年の現在においても未だ平和条約締結に至ってはいませんので、休戦はしていますが戦争中という扱いです。
しかし、国民同士の交流は開かれ、これほどまでに世界は他民族を受け入れることが出来る寛容な世界になっています。
現在の日本の若者にロシアについて訊いても、嫌いだと答える人はほとんどいないでしょう。 逆も然りであると思います。
なのでこのルーツを知ってしまうと、悲しくなってしまいます。
そろそろそういった名前を掲げるのはやめた方がいいのではないかと私は思ってしまいます。
Tips
- 日露戦争開戦後すぐに陸軍省で作っていた。
- 現在は『正露丸』だが当時は『征露丸』と書いていた。
- ラッパのマークはロシアへの進軍ラッパをイメージしている。
- 当時、正露丸は一般名詞として扱われたため商標登録は出来ず、大幸薬品以外の製薬会社からも『正露丸』という商品は出ている。