古いトンネルの照明がオレンジ色なのは、『排気ガス』が多かったから
なぜオレンジ色がいいの?
”オレンジ色の光は排気ガスの影響を受けにくいため”だそうです。
使用されているのは 「低圧ナトリウムランプ」という、ガラス管の中にナトリウム蒸気をいれたもの。昭和30年頃から使われていました。
昔は排ガス規制がゆるゆるだったため、ものすごい量の排ガスを排出する車が、ものすごい交通量でトンネルを利用していたため、トンネル内は排気ガスが充満していました。
その為、現在のような白色の照明を設置してしまうと、照らされた排ガスで非常に見通しが悪かったのです。
今でも見かけるんだけど、それは?
まだまだオレンジ色のトンネルは存在しているものの、その数は徐々に減っています。
少しずつ白色の照明へと交換工事しているようですが、私の主観では地方で且つ、主要ではないトンネルはまだオレンジ色のところが多いように思います。
現在はオレンジじゃなくて大丈夫なの?
前述したとおり、昔は排ガス規制がゆるゆるでした。
しかし、2019年現在では、自動車から排出されるガスは驚くほど減少しており、トンネル内に大量の排ガスが充満する可能性は極めて低いものとなりました。
その為、別にオレンジ色のままでもさほど支障はありませんが、白色の照明の方が明るくトンネル内を照らせたり、色の識別がしやすくなったりといったメリットがあるので、少しずつ交換工事をしているのです。
Tips
- オレンジ照明の正体は 「低圧ナトリウムランプ」 。
- オレンジ照明のメリットは排ガスの視覚的影響を受けにくい。
- オレンジ照明のデメリットは色の識別が難しく、光量も低い。